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材料はガムテープだけの、かわいくて簡単で丈夫なかばんをつくっています。
by craftroom

宇野千代料理本のデザインがすごい(後編)

こんにちは。
今日の東京は少しだけ暖かいですね。
若いころパリに短期滞在していたときのことを思い出します。
私の家は、ビルだらけで、窓の向こうもビルで、空が狭くて、
こういう曇ったお昼は、パリの12月のお昼過ぎの感じがします。

私が料理の本にはまったきっかけは、
もう何年も前なんですが、宇野千代の
私の作ったお惣菜 (集英社文庫)
を購入したのがきっかけです。
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(隣には姉妹編の私の長生き料理 (集英社文庫)



もともと、文壇史が結構好きで読んでいて、宇野千代といえば、
今東光、北原武夫、東郷青児、梶井基次郎などなどと浮名を流した文壇一の美女でした。
で、96歳まで長生きされたのですが、あまり興味がなくて宇野千代の著作などは読まずにきていたのですが、本屋で表紙見てびっくり。
「こ、こんなおばあちゃんなのかーーー!」
いや、
昔の写真はこういうのでしたから。
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千代40歳のころです。(『宇野千代きもの手帖』二見書房より)
なんだかしっとりした美女ですよね。いつでも不貞を働きそうで。
色情因縁思いっきりついてる感じで。よく刺されないできたなあというぐらいの。

時の流れって残酷だと思う反面、おばあちゃんになったお千代さんが
なんだかすごくいい顔をしているような気がしてうれしくなって、
思わず購入、まず目を奪われたのはデザインのすごさ。
だってこれですよ。
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タイトルは「白玉ずんだ」
白玉ずんだが乗った皿がUFOみたい。お千代さんすり鉢すってる場合じゃないよさらわれちゃうよって感じです。

お次は、「枝豆豆腐」
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実物大でしょうか・・・?で、円内には後姿のお千代さん。
私も編集者なんですがこのデザイン群をOKする勇気はさすがにありません。
時代でしょうか。いい味出しております。

最初はビジュアルが愉しくてめくっていたのですが、内容も、
読み出したところこれが大変面白く創意にとんだメニューばかり。
すべてお千代さんの語りおろしで、そのとき付き合っていた文豪、画家との
思い出話なんかも出てくるし、愉しい本です。

レシピ、いくつも作ってみたのですが、中でも友人の結婚祝いに作って
盛り上がったのが「極道すきやき」。
お千代さんの説明がふるってます。
「できればグラム3000円以上の牛肉を用意します。そして、ナポレオン級のブランデーと割り下をじかにかけます。よくといた卵黄をたっぷりかけ、味がしみわたったらやいていきます」
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文字と写真を読んだだけでもう、「おいしいに違いない!」と。
お千代さんはわれわれ庶民に向けてこのように気を使ってこの項を閉じてます。
「でも、グラム1000円ぐらいの肉でも案外おいしいものですよ」
よーし作ってやろうじゃないかというわけで、作って食べました。
これは、今で言うピカタみたいなものだなと思いました。

絶賛調理中のお千代さん。
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「あら、いらしてたの?」
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by craftroom | 2009-01-24 12:41 | 料理本の世界
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